耳垂裂
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耳垂裂について
耳垂は耳たぶのことで、耳垂裂とは、何らかの理由によって耳たぶが裂けてしまった状態のことです。耳垂裂は生まれつきの先天性耳垂裂と、ピアスを引っ張られるなどの外傷により発症する外傷性耳垂裂の2つに分類されます。 避けてしまった皮膚を切除して正常の形に戻します。治療法は手術を行います。
治療
耳垂裂部の皮膚を切除する治療を行います。 傷を目立たなくし、自然な耳たぶの形を形成するため、必要に応じてZ形成術・W形成術などの皮弁形成術などを行います。 より自然に、より綺麗に治せるよう心がけています。
Z形成術
Z形成術は、耳垂裂の手術で最も多く用いられている治療です。 傷口の両側に切込みを入れて、アルファベットのZのような形で傷口を縫い合わせていきます。
W形成術
W形成術は、傷口の両側に切込みを入れて、アルファベットのW(もしくはV)のような形で傷口を縫い合わせていきます。ジグザグの傷は目立ちにくいので、傷跡がなるべく目立ちたくない方にオススメの手術法です。
治療の流れ
- 医師による診察
- 治療説明書による手術内容のご案内
- 施術・手術
- 抜糸(7~10日後)
※抜糸後、テーピングをしていただく場合があります。
よくある質問
Q:ダウンタイム(手術後の腫れ)がありますか?
A:術後は内出血が生じる可能性がありますが、2週間程度で改善してきます。抜糸まで7−10日間は手術した部位をガーゼで保護していただきます。創部の赤みは3ヶ月程度で改善してきます。 入浴、シャワーは手術当日より可能ですが、創部は翌日から濡らすようにしてください。
Q:手術は痛みますか?
A:麻酔の注射はチクっとしますが、局所麻酔を使用しているので手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
Q:自宅での手当方法(治療後)を教えてください。
A:治療の翌日から石鹸やシャンプーで創部も洗っていただけます。 処方した軟膏を塗り、ガーゼで創部を保護してください。 抜糸まで毎日行ってください。
Q:治療によって耳が変形することはありますか?
A:可能な限り耳の変形がなく自然な耳垂となるように手術を行います。
Q: 治療による合併症はありますか?
A: 治療による合併症は、稀ですが起こる可能性はあります。
- 創部の感染
- ケロイド、肥厚性瘢痕
- 血腫 など
万が一、合併症を疑う症状がでた時には、すぐに診察へお越しください。