粉瘤
epidermal cyst
粉瘤とは
アテロームとも呼ばれる粉瘤は、皮膚が陥入してできた袋に老廃物や皮脂が溜まることによってできる半球状の良性腫瘍です。大きさは1~2cm程度のものから、10cm以上になることもあります。発生しやすい箇所は、顔、首、背中、耳の後ろ、鼠径部などで、同時に複数個が多発することもあります。手のひらや足の裏にできることもあります。
中央に黒点状の開口部があるのが特徴で、これを指などで強く圧迫して潰そうとすると臭いを伴う粥状の物質が排出されます。見た目がにきびと似ていますが、中心部に黒い点があるのが粉瘤の特徴です。自覚症状はないものの、細菌による二次感染が起きる、嚢腫壁を破るといった状態になると発赤や痛みなどが出ます。これが感染性粉瘤です。
良性の腫瘍とは言っても、感染を起こす可能性もあり、治療は手術による摘出となります。局所麻酔での日帰り手術が可能です。
なお炎症を起こしている場合は、抗生物質の内服をして、小さく切開して膿を出し炎症を抑えた後に手術となります。
治療
- 保険適用の治療となります。
- 当院では、患者様のご負担が少ないように治療を行っています。
- 当クリニックでは、傷跡を目立たなくするようにデザインをし、切除手術を行っております。治療は局所麻酔を行い、30分程度で終了します。
- 手術後1週間程度で抜糸をおこないます。
粉瘤の日帰り手術について
- ご自身で粉瘤をつぶして処理される方がいらっしゃいますが、
- ご自身でつぶすことはせずに、医療機関で手術をしてください。
- 無理につぶしますと、細菌が入り込み炎症を起こし痛みが出ることがあります。
- また粉瘤は放っておくと徐々に大きくなるので早めに医療機関を受診されることをお勧めします。
当院の手術方法
当院では皮膚のしわに沿ったラインをデザインし、傷跡が小さく、目立たたない方法で手術を行っております。
当院の手術の特長
- 傷跡が小さく、目立たたない
- 手術が短時間で終わる
- 局所麻酔をして手術を行うので痛が少ない
注意点
通勤・通学
手術後すぐに通勤・通学可能です。
入浴
- 手術当日は傷口を洗わない。翌日より傷口を洗っていただけます。
- 湯船には1週間つけないでください。
治療の流れ
- 医師による診察
- 治療説明書による手術内容のご案内
- 施術・手術
- 抜糸(7~10日後)
※抜糸後、テーピングをしていただく場合があります。
よくあるご質問
粉瘤はほっておいても治りますか?
本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢と皮脂が、皮膚の下に皮膚と良く似た袋状の構造物ができたまっていってしまう病気です。どんどんたまっていくので、時間とともに大きくなります。
粉瘤は必ず手術しないといけませんか?
必ずしも取らなければならないわけではありませんが、大きくなることが多いので、細菌が入り炎症を起こすこともあるので、手術で取ることをおすすめします。まれではありますが悪性化の報告もあります。
手術は痛いですか?
局所麻酔を行いますので、手術中の痛みはほとんどありません。
受診した当日に治療できますか?
手術等の施術は、診察で大きさ等を診させていただき、施術予定日を決めて、治療させていただいております。
料金
保険適用の目安料金(部位、大きさにより費用が異なります)
3割負担 | 9,000~18,000円 |
2割負担 | 6,000~12,000円 |
1割負担 | 3,000~6,000円 |