リハビリテーション科
rehabilitation
リハビリテーションとは
リハビリテーション(リハビリ)とは、医学的な面だけでなく、教育的、職業的、社会的という側面から行われることもあります。
整形外科領域で行うリハビリは、病気や傷害などによって生じた障害や後遺症を医学的な取り組みにより、可能な限り改善し、日常生活動作の自立を図ることを目的に行う医学的リハビリテーションの中の運動器リハビリテーションになります。
この運動器リハビリテーションには、理学療法(運動・物理療法)、作業療法、義肢・装具療法などがあります。これらを行うことで、痛みの緩解や日常生活・社会生活への早期復帰を目指していきます。
リハビリテーションは医療保険、介護保険どちらにも対応しております
当施設は医療保険でも介護保険でも、通院及び訪問両方のリハビリが出来る基準を満たしております。
特に、介護保険は高齢者の患者さまが多数ですが、手術後の若い患者さま、身体障害をもつお子さまなど、介護保険を持たない方も医療保険により訪問リハビリが出来ます。介護保険申請中や検討中の方、退院して自宅療養が必要だけれど長期的でなく一時期なリハビリが必要な方もリハビリを開始できます。
医師の診断の元、治療に必要なリハビリを選び、設定された期限まで受けられます。
(医療保険での通院リハビリは基本的に150日が上限となります)
運動器リハビリテーションの対象となる主な症状
- 首や肩が痛い
- 腕が上がらない
- 手足がしびれる
- 腰が痛い
- 歩くと膝が痛む
- けがで体がよく動かない
- 体を動かすと痛みがはしる
- スポーツ活動に早く復帰したい
- 手術後のリハビリテーション など
運動療法によるリハビリが中心
当院では、主に運動療法によるリハビリを中心に在籍する理学療法士等が医師の指示のもとで行います。
具体的な内容ですが、運動療法では、関節可動域訓練、筋力増強訓練、持久力訓練、運動協調性訓練、歩行訓練などを行い、痛みや可動域制限、筋力低下、筋機能低下、バランス低下に対しての治療を行います。これらの訓練により運動機能や身体機能を改善・維持するようにします。
また物理的な作用を加えることで身体を治療する物理療法も行います。こちらは温熱や電気、水圧といった物理的な刺激により、それに対する生体反応を利用して機能の改善を目指すリハビリになります。いくつかの物理療法を紹介しますと、温かいパック(ホットパック)を患部に当てて血流をよくする温熱療法、水圧によって患部をマッサージするウォーターベッド、電気の刺激で治療する電気療法(干渉波・低周波)などがあります。
このほかにも、者様の状態に合わせた「自主トレーニング法」や「日常生活上の注意点」などについても丁寧にアドバイスいたします。
当院では訪問リハビリも行っております
- 医師の所属しない訪問看護リハビリ施設とは異なります。
- 整形外科専門医、運動器リハビリテーション認定医の指導の下、理学療法士等が、目標・課題に対応した個別リハビリテーションをいたします。
- 一人一人の患者様の状況を把握し、指導しておりますので、経過中の不具合には迅速に医師と連絡、検査、対応ができます。
- 整形外科手術後や退院直後など、高度で難しいリハビリを必要とする方も受け入れを行っております。
訪問エリアはおおよそ当院より1.5km圏内ですが、詳しくはお問合せ下さい。
リハビリテーションの料金について
診察料(再診料込み)
① 運動器リハビリテーション(要予約)
1単位 | |
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1割負担 | 260円 |
2割負担 | 520円 |
3割負担 | 770円 |
2単位 | |
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1割負担 | 440円 |
2割負担 | 890円 |
3割負担 | 1,330円 |
② 物理療法(予約不要)
1割負担 | 110円 |
2割負担 | 220円 |
3割負担 | 320円 |
③ リハビリテーション実施計画書料(月に1度発行します)
1割負担 | 300円 |
2割負担 | 600円 |
3割負担 | 900円 |
- リハビリテーションの実施に当たっては、医師は定期的な機能検査等をもとに、その結果判定を行い、リハビリテーション実施計画書を作成する必要がある。(厚生労働省。診療報酬より引用)
- ①と②を両方行った場合、診療料は①の金額のみとなります。
注意事項
- 運動器リハビリテーションは予約制です。治療の内容は担当者との相談の上、決めさせていただきます。1単位または2単位で対応いたします。
- 予約変更および予約のキャンセルは電話にて受け付けておりますが、他の患者様のご迷惑となるため、できる限り早期にお願い致します。また、連絡なしに遅刻された場合は他の患者様を優先させていただく場合がありますのでご了承下さい。
- リハビリの予約時間に余裕をもって来院して下さい。
- 担当が急遽休みになった場合、空いている理学療法士等が対応させて頂く場合があります。他の理学療法士の予約が空いていない場合は、物理療法で対応させていただき、次回の予約をお取致しますのでご了承下さい。
- リハビリテーションや物理療法を受けられる際は、衛生面上、靴下の着用、ハンカチまたはタオルなどの持参をお願いいたします。
- 物理療法は予約制ではありませんので、ご都合の良い日に受けていただくことができます。
- テーピングなどの追加により料金の変更が生じる場合があります。
リハビリ設備のご案内
超音波骨折治療器
当院では超音波骨折治療器による治療を行っております。LIPUS(Low Intensity Pulsed Ultra Sound:低出力パルス超音波)の音圧効果により、骨折部位の骨の形成を促進し、骨癒合期間を約40%短縮できます。
スポーツ選手、オリンピック選手なども使用しています。
低周波治療器
長時間の治療が可能で、疲労をきたしにくいEMS治療器です。
手術後で十分な筋力トレーニングが不可能な際の筋力低下防止や、他のトレーニングでは不十分になってしまう部分の筋力アップなどに使用します。
ウォーターベッド
水圧によるマッサージで、筋肉・腱・靭帯の凝りを優しくほぐし、血行の改善を改善します。
電気治療器
不快感なく心地よい電気刺激で患部の血流を増やし、治療部位に十分な刺激を与えることで痛みを和らげる効果が期待できます。
遠赤ホットパック
振動する温かいパックを背中や腰に当てることで、温熱治療を行います。長時間じんわりとしたあたたかさが続きます。