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ロコモティブシンドローム

locomotive

ロコモティブシンドロームとは

日本は高齢化社会と呼ばれ久しいですが、多くの高齢者は主に加齢が原因で運動器に機能不全(機能傷害)が生じるようになります。このことで移動機能が低下し、介護が必要となっている、もしくは将来的に介護が必要となる状態の方については、ロコモティブシンドローム(ロコモ:運動器症候群)と定義(診断)しています。

ロコモティブシンドロームは、老化による視力低下や三半規管の衰えによるバランス機能の低下や運動不足による筋力の低下、さらに加齢が原因で起こりやすいとされる疾患、筋量の低下(サルコペニア)、関節や脊椎の変性(変形性膝関節症、変形性脊椎症)、骨量の低下(骨粗しょう症)など骨・関節・筋肉に関わる病気をきっかけに、歩行障害などの移動機能低下をきたし、やがて要介護、要支援となる状態になることを言います。早い方の場合、50代からロコモの可能性が疑われるようになります。

ロコモティブシンドローム

ロコチェックで自己診断

運動器が衰えた気がする、バランス機能が低下したのかつまずきやすくなったなど、自らがロコモかどうか心配という方は、日本整形外科学会公認のロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトにある「ロコチェック」(https://locomo-joa.jp/check/lococheck/)にて、ご自身がロコモか否かをチェックしてみてください。1つでも当てはまるようであれば、その数が0になることを目指してロコモーショントレーニング(ロコトレ)を行う必要があります。なお、始めるにあたっては、当院へ一度ご相談ください。

ロコチェック

  • 片脚立ちで靴下が履けない
  • 家の中でつまずいたり、滑ったりする
  • 階段を上るのに手すりが必要
  • 家でのやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
  • 2kg程度の買い物袋を持ち帰るのが難しい(1リットルの牛乳パック2個程度)
  • 15分くらい続けて歩くことができない(40歳代の方は30分程度)
  • 横断歩道を青信号で渡りきれない

ロコトレについて

ロコトレと一口に言いましても、患者様によって移動機能の低下の状態は様々ですので、その内容というのは訴えている症状によって変わっていきます。このトレーニングは、運動器をできるだけ長持ちさせ、健康寿命を延ばしていくことを目的に行うもので、要介護、要支援になる状態を可能な限り先延ばしとし、自分の足でいつまでも歩けることに努めます。

なおロコトレのトレーニング内容は、決して難しいものではありません。2つの運動(片足立ちとスクワット)を継続的に毎日行うだけで予防となります。片足立ちはバランス能力をつけるためのもので、スクワットは下肢筋力をつけるために行います。このほか、自分の体力に合わせて、ふくらはぎの筋力を鍛えるヒールレイズ、下肢の柔軟性や筋力をつけるフロントランジなどを組み合わせると、より効果的になります。

当院では、リハビリテーションルームで医師の指示のもとに理学療法士がロコトレの指導、筋力トレーニング機器を用いての訓練などで予防や治療を行っていきます。

ロコトレの詳細につきましてはこちら