わき汗
sweating
わき汗とは
わき汗を掻く量が日常生活に支障をきたすほど影響しているという場合、局所性多汗症と診断されることがあります。これは、体の一部(わき)に限定的にみられる多汗症のことで、精神的緊張による情緒性発汗が原因ということもありますが、該当の部位が元々汗を掻きやすい体質であるという可能性も考えられます。いつもわきの下が大量に汗を掻くので困っているという場合は一度ご相談ください。(当院では自費治療となります)
治療を行う場合は、ボトックス注射を行います。これは、ボツリヌス菌を由来とする毒素を原料とする薬剤を用いる注射のことで、ボトックスを皮下に注射するだけで汗腺(エクリン汗腺)から分泌される汗の量を大幅に抑制します。具体的には、汗腺を働かせる神経回路を同注射によって遮断させることで抑えられるようになるのです。
注射のみなので治療時間は10分ほどで済みます。麻酔クリームを希望される方は30分程度お時間を頂きます。副作用につきましては、針を刺すことでチクッとした痛みが生じるほか、注射部位に内出血がみられることはありますが、重篤な症状が現れたという報告は、今のところありません。なお効果を持続させるには、半年に1回ほどの間隔でボトックス注射を受ける必要があります。